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無精で短気で傲慢なプログラマ

UNIX や web やプログラムの技術的なことを中心に。

Perl の web アプリ作成手法

Perl による web アプリケーション生成のための手法・モジュールを、
わたしはよく知らない。

ずっと print 文でゴリゴリ書いていたが、最近は HTML::Template を
お試し中。モジュール作成者の手のひらで踊らされている感が嫌いなのと、
デファクトスタンダードが固まるのをずっと待っていたが、最近は開発効率の
あまりの悪さに耐えがたくなってきた。

まずは候補をリストアップ。

●print 文
 print 文をなめてはいけない。いろいろできる。
  print ""
  print ''
  print qq()
  print "@{[ $var ]}";
  print <<END; (ヒアドキュメント。変数展開あり)
  print <<'END'; (ヒアドキュメント。変数展開なし)
●HTML::Template
 変数置換 (TMPL_VAR)・ループ (TMPL_LOOP)・真偽判定 (TMPL_IF) が可能。
 TMPL_IF
  値が 1 か 2 か、などの判定はできない。真か偽かのみ。
  AND や OR はできない。TMPL_IF を複数個書いてネストさせよう。
   ●COND1 AND COND2
   <TMPL_IF NAME="COND1">
    <TMPL_IF NAME="COND2">
     COND1 かつ COND2 なら
    </TMPL_IF>
   </TMPL_IF>
   ●COND1 AND NOT COND2
   <TMPL_IF NAME="COND1">
    <TMPL_UNLESS NAME="COND2">
     COND1 かつ、COND2 でないなら
    </TMPL_IF>
   </TMPL_IF>
   ●COND1 OR COND2
   <TMPL_IF NAME="COND1">
    ほげ
   <TMPL_ELSE>
    <TMPL_IF NAME="COND2">
     ほげ
    </TMPL_IF>
   </TMPL_IF>
    → 同じことを 2回書かねばならないのがウザい。
 TMPL_VAR
  値が設定されていない場合に使用するデフォルト値を設定可能 (DEFAULT="HOGE")。
  テンプレート側で HTML エスケープ・URL エンコード可能 (ESCAPE="HTML" など。
  エスケープの種類は HTML, URL, JS)。HTML::Template-2.8 以降なら、
   HTML::Template->new(default_escape=>'HTML');
  で変数の一括エスケープが可能。例えば default_escape=>'HTML' とした場合、
   <TMPL_VAR NAME="FUGA">
    → default_escape により自動的に ESCAPE="HTML" 相当の処理が行われる
   <TMPL_VAR NAME="HOGE" ESCAPE="JS">
    → default_escape よりも個別に記述した ESCAPE="JS" が優先
  となる。アンエスケープはできないので、default_escape を使う場合は
   $tmpl->param(LINK => '<a href="hoge.html">fuga</a>');
  という、HTML の一部をパラメータとして渡す書き方がしづらくなる。
 TMPL_LOOP
  ループの初回・奇数回・偶数回・末尾などの判定が可能 (loop_context_vars=>1)。
  これを使うと perl の join 的なこともできる。
   <TMPL_LOOP NAME="ARRAY">
    <TMPL_VAR NAME="HOGE">
    <TMPL_UNLESS NAME="__last"__>,</TMPL_UNLESS>
   </TMPL_LOOP>
    → join(',', @ARRAY) のようなもの
  配列について TMPL_IF や TMPL_UNLESS を使うと、空かどうかを判定できる。
   <TMPL_IF NAME="ARRAY">
    <TMPL_LOOP NAME="ARRAY">
     <TMPL_VAR NAME="HOGE">
    </TMPL_LOOP>
   <TMPL_ELSE>
    データがありません
   </TMPL_IF>
 配列的なものを渡したくても、いちいちハッシュ化が必要なのは面倒。
 そういうときはこれ。
  $tmpl->param(HOGE_LIST => [ map { my %h=(FOO=>$_); \%h } @array ]);

 ◎HTML::Template::Ex
  <TMPL_EX>perlコード</TMPL_EX> という書き方ができる。
  <TMPL_SET NAME='...' value='...'> で値のセットが可能 (TMPL_VAR で参照できる)。
  TMPL_LOOP で参照可能な TMPL_SET も可能。
  <TMPL_VAR NAME="env_http_referer"> などと環境変数の参照が可能。
 ◎HTML::Template::Pro
  HTML::Template と HTML::Template::Expr の Perl/XS 版
 ◎HTML::Template::Extension
  ▼HTML::Template::Extension::DOC
   <TMPL_DOC>コメント</TMPL_DOC>。
   コメント内は最終的に出力されない。
  ▼HTML::Template::Extension::SLASH_VAR
   <TMPL_VAR NAME="parameter_name">プレースホルダー</TMPL_VAR>
   という書き方ができる。普通の HTML::Template なら、
   <TMPL_VAR NAME="parameter_name"> という書き方。
  ▼HTML::Template::Extension::CSTART
  ▼HTML::Template::Extension::HEAD_BODY
  ▼HTML::Template::Extension::IF_TERN
   3項演算子が使える。%cond?OK:NG%
  ▼HTML::Template::Extension::TAG_ATTRIBUTE_NORMALIZED
  ▼HTML::Template::Extension::DO_NOTHING
   何もしない。Extension 開発の際のサンプル
 ◎HTML::Template::Pro::Extension
  HTML::Template::Extension の Perl/XS 版
 ◎HTML::Template::Set
  <TMPL_SET NAME='...'>値</TMPL_SET> で値のセットが可能 (TMPL_VAR で参照できる)。
  HTML::Template::Ex の TMPL_SET と異なり(?)、
   <TMPL_SET NAME='...'>hoge<TMPL_VAR NAME="aaa">fuga</TMPL_SET>
  などと TMPL_SET 中に TMPL_VAR が使用可能。
 ◎HTML::Template::Expr
  TMPL_IF で真偽以上の判定が可能。
   <TMPL_IF EXPR="banana_count > 10">ほげ</TMPL_IF>
  TMPL_VAR で値の加工が可能。
   <TMPL_VAR EXPR="sprintf('%d', foo)">
  関数が使用可能
   <TMPL_IF EXPR="myfunc('hoge')">
   myfunc の中で TMPL_VAR は使えるのか?
 ◎HTML::Template::HTX
 ◎HTML::Template::HashWrapper
  param で指定するのではなく、new で全パラメータを
  指定できるようにする。
●CGI.pm
●CGI.pm + HTML::Template
●Template Toolkit
●HTML::Mason
●HTML::Mason::CGIHandler (MVC)
●Embperl
●HTML::FillInForm
●HTML::Seamstress
●CGI::Application
●Sledge
●Catalyst

※上記リストは新しいものを見つけるたびに更新します。

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